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BRM1006大夕張200kmレポートノベルその1 [ブルベ]

注意:このお話は実際に参加したブルベのレポを元にしたフィクションです。
実験的に設定上TSをしております、お気になさる方はブラウザ右上のxをおしてください。

プロローグ:

 9月下旬。
『ねぇ、AJ北海道の受付確認リストにアンタの名前なんだけど?』
 ツイッターで友人にそんなツイートを飛ばす。
 元々はどっかのブルベを一緒に走ろうと約束をして、じゃあここならと選んだのが
AJ北海道の主催するブルベだった。

 彼女との出会いは、もう10年になる。

 自転車での知り合いではないので、お互いにロングライドが趣味だと自転車が
趣味だと分かったのは今年の事になる。

 彼女との出会いについては、長い話しになるので割愛をさせていただこう。

 洒落にならないくらい長い話しのですよ。

『またまた、ご冗談を』

 と即座にツイートが帰ってきたが、別に冗談のつもりはない。そもそも私は冗談が
あまり上手な方ではないので、時折職場では冗談を本気で取られて、私が慌てることもある。

『替わりに9月7日の方に受付確認リストに入ってる、DNSになってるよ』

 私たちが参加しようと言ってるのはBRM1006、何故か彼女の名前はBRM907の
400キロの方に入っていた。

『あれ、本当だ……』

 詰まるところ、彼女は10月のブルベでなく9月のブルベに申し込んでしまっていたのだ。

 こうなると彼女の行動は早い。

『飛行機の方、キャンセルしちゃった』

 主催者に連絡して、参加出来ないか確認するように、あと無断DNSの言い訳をしておいた方が、
というツイートを受け取るよりも早く飛行機のキャンセルをしていた。

 こういう後ろ向き行動は本当に早い。

 こうして、私は遠く北海道のブルベにソロ参加する事になってしまったのだ。

1:

 正直言うと、彼女が間違えて9月7日のブルベに申し込んでしまったのは、私のせいでもある。
 思い返すと9月7日のブルベの申し込み期限だった8月24日、彼女に締め切りだとをせかしたのは私だ。

 おそらくそのとき、私は自分の参加する9月21日のオダックス埼玉主催のブルベの開催日と
混同していたらしく、9月7日(おそらくアタック下北の開催月と、大夕張の開催日をごちゃ混ぜに
していたっぽい)のAJ北海道主催のブルベに参加すると、勘違いをしていたのだ。

 運が悪いことに、スポーツエントリーは自転車だけでなく他のスポーツの受付で、
サーバーがダウンしていたのがいけなかった。

 決済画面までなかなかいけず、焦ってしまい彼女は充分に確認出来ずに申し込んでしまったのだ。

 ちなみに、この事はまだ言ってない。
 ごめんねステ山。

 そんな私は飛行機の中で、落語を聞きながら(夢の中身を尋ねられて、最後は天狗にまで
拉致れられた話しとか、腐った豆腐を知ったかぶり男に食べさせる話しとか)、ちょっとガクブルしていた。

 前日に録画していたHDDを一気見しとこうと、見てた内容がCS放送のナショナルジオ
グラフィックのメーデーシリーズ。簡単に内容を説明すると、アンビリバボーの飛行機の
事故ドキュメントの救いようがない版。

 前日に大雨が関東地方を襲い、曇の厚い日だったため雲の中にはいるたびに飛行機の
翼と機体がブルブル震え、シートではベルトをしっかり締めた私がガクブルしてたわけだ。

 今度から飛行機乗るときは、見る番組を気を付けよう。

 今年からブルベをはじめた自分ではあるけど、遠征ブルベは初めてじゃなかったりする。
というかほとんどのブルベはスタート近くのホテルに宿泊している。

 睡眠時間がスタート時間近くまでとれるというのは、それだけでメリットなのだ。

 千歳空港から電車で札幌駅まで移動し、宿泊予定の札幌グランドホテルに直行した。
 ビジネスホテルとかだと前金で宿泊費を払うのが普通なのだけど、今日泊まるのは
普通のシティホテル、ここでも私は前金で宿泊費を支払いたいと申し出たら、フロントの
人がちょっと困っていた。

 気持ちは分かる、正しい手順ならチェックアウトの時に支払うのが正しいとおもうのだけど、
ブルベに参加する以上、無事に帰ってこられる保証は無い。
 ちょっと悲観主義っぽいかもしれないけれど、フロントフォークが折れて右半身打撲した
フラッと九十九里を思い出すと、事故やケガが杞憂だと楽観していられないのだ。
 
 さて先にシクロエクスプレスで送った自転車と5日ぶりの再会。
 飛行機に手荷物で自転車は乗せられるのだけれど、そのあとの電車移動やバス移動
(近く駅から空港まではリムジンバスを使うので)を考えると段ボールに詰めて陸路で送れるのは
結構便利だと思う。
 値段も往復にすると安いとおもう。
 それだけじゃない理由もあるけど、これはナイショ。

 部屋はシングルで予約いれたけれど、何故か15階のダブルベッドの部屋を用意してくれていた。
 まぁじゃらんで予約いれた部屋だし、このグレードなら比較的宿泊費は安めだった
(チェックインの土曜日だけなぜか良いお値段とられたけれど、土曜日だから仕方ないかな)。
景観がよろしくないのと角部屋というのが理由かもしれない。
1380960026824.jpg

 あ、絵の後ろにお札はありませんでした。
 メッカの方向も、聖書も置いてなかったけど。

 部屋の中で一旦、段ボールから自転車を出して組み立てる。
 このシクロエクスプレスの段ボールの大きさは、サドルが高いとコンパクトクランクが段ボールの
天井に刺さるので、サドルを引っ込めて収納する必要がある。なので一度出して組み立てて
サドルの高さを戻して、タイヤの空気を入れたら輪行袋に詰め直すという作業がいる。

 ここらへんはロングライドやってる人にとっては、作業という作業でもないのでとっとと済ませる。

 ユニフォームもウォーマーから全部用意完了。
 Di2のバッテリーも満タンだけど、再充電してUSBタップでモバイルバッテリーも充電開始。
さて夕飯の為に外出しますか。

 夕飯は北海道出身の同僚から教えて貰ったジンギスカン屋さんへ。
 ここのお店は、ジンギスカン屋さんをするために、羊から育てはじめたという変わり種のお店。
純国産のサフォークラムという品種なのかな、結構有名らしい。

 そして北海道ではここでしか扱っていないという、羊の肝臓が食べられる。

 お店の名前は『いただきます。』
 。<まで入れてお店の名前。

 高い、けど美味い。

 ジンギスカン料理というより、もう羊肉ステーキ専門店てな感じです。
 ジンギスカン鍋に脂をひくための、羊脂を食べるとようやく羊のあのクセが分かる程度の本当に美味しいただのお肉です。

 ジンギスカンと肩ロース肉を頂きました。

 がっつりたべると、ばっくり財布が逝かれてしまうお値段なので注意必要。

 まぁ、お腹いっぱいにならず、すすき野をぶらぶらしながら軽く食べられるお店を探しながらお散歩。中央公園中心にぶらぶらとしていきます。
BVzeGS1CYAE_olU.jpg

 夜ながらそれほどの冷え込みもなく、それほど厚着をしていませんが大丈夫。

 22時にホテルに戻って、時計の針を合わせてお休みなさい。

 あ、次からちゃんとブルベのお話が始まります。
 ちゃんと朝からしでかすので、お楽しみに。

<2へつづく>
 
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